書籍化計画 再チャレンジについて

本を書こうと思っている。

 

学問としての論理学と、いわゆる「ロジカルシンキング」と言われるものとの差が大きすぎる、ということについて、10年くらい前から気になっていて、これを解消するための本を書きたいとずっと思っている。


まだ一般的には知られていない論理学の分野「様相論理」について書くことで、論理学的に正しい「新しいロジカルシンキング」というものが書けるのではないか、と思い、昨年夏に目次と序章だけを書いてみた。


だがしかし、書いてみても誰かの役に立つ感じがしなかった。すべての本は、誰かの役に立つものでなければいけない。役に立たない本は 誰にも読まれない。だから、何か役に立つ書き方が思いつくまで書き進めるのをやめておこう、と思い、それ以降は書くのをやめた。


ロジカルシンキング」は「人を説得するための説明方法」として書かれることが多い。「人を説得する」というのは心理学の分野の話であって、論理学の分野の話ではない。だから「人を説得する」ということを軸に書くことはやめようと思った。だがそれだと、何のための思考方法を提示するのかよく分からなくなった。だから人の役に立たない文章になってしまった。


世の中のビジネス書のテーマとされているものは、大きく2種類ある。1つは「人を説得するなどして、他人を変えるための方法」で、もう1つは「自分の考えを整理することなどによって、自分を変える方法」だ。どちらも思考の訓練についての話なのに、なぜか「ロジカルシンキング」という言葉は前者の方でしか使われない。


そこで、「様相論理」を使った、後者の「自分自身のことを知るため」の方法を書いてみて、「新しいロジカルシンキング」を試みることにした。


またダメそうなら途中でやめればいい。チャレンジは多ければ多いほどいいのだ。

 

書こうと思っている本の目次は ↓ こちら。

「ロジカルシンキング2.0」目次案 - No logic, no life.