「役に立つ様相論理」 書籍化計画についてと、目次案
書籍化計画について
学問としての論理学と、いわゆる「ロジカルシンキング」と言われるものとの差が大きすぎる、というのが10年くらい前からずっと気になっている。
「ロジカルシンキング」と呼ばれるものは、ほぼ「人の心はどのような形なら情報を把握しやすいか」という心理学的な分野の話ばかり。そこに取ってつけたように論理学用語を間違った意味で入れ込んだりして、なかなかカオスな状況になっている。
いろいろと勉強していく中で、まだ一般的にはメジャーになっていないが、実生活でも使えそうな論理学の分野「様相論理」というものを見つけた。これについて書いていくことで、社会でも実用的で、なおかつ学問的にも間違っていない論理学の知識をまとめていこうと思う。
いつか書籍化することを前提に、本の体裁で書いていこうと思う。タイトルは「役に立つ様相論理」。書いていけばいつか誰かの目に止まって何かしら起こるかもしれない、という淡い期待を持って書いていきたい。
様相論理を軸に、様相論理じゃない学問の分野にもたくさん触れる感じにしたい。それぞれの様相的概念に関連する事柄を並べることで、考え方のヒントになることをたくさん書きたいと思う。
「役に立つ様相論理」 目次案
※ 書いたところからリンクを貼っていきます。
はじめに(書き直し版) - 真とも偽とも言えない日常の問題のために - No logic, no life.
第1章 様相論理とは?(時相論理)
第1章の小見出しリスト
- 「ずっとあなたのことを愛し続ける」
- 「ずっとそうだ」と「いつかそうなる」
- ベン図で書いてみる
- 「ならば・または・かつ・ではない」の記号
- 真理値表
- 様相演算子
- 論理式で書いてみる
- 様相的関係の一覧
第2章 義務・権利・許容・禁止(規範論理)
第2章の小見出しリスト
- 「してよい」と「しなければいけない」
- ベン図で書いてみる
- 論理式で書いてみる
- なぜしなければいけないのか?
- 「法律である」と「法律は守るべき」の違い
- ヒュームの法則
- 事実グループ「起きた行為」「合法性」
- 価値グループ「してよい行為」「悪い法律」
- 極論の否定は極論ではない
- あなたはその意見のどこを否定したいのか?
第3章 信じる・知る(認識論理)
第3章の小見出しリスト
- 真であっても信じない人たち
- 信じないことと、否定を信じることの違い
- 「間違っているとは信じていない」
- ベン図と論理式で書いてみる
- 信じることと知っていることの違い
- 正当化された真なる信念
- 正当化ってなあに? ー 反証可能性
- 信じることを信じる、知っていることを知る
- 4型公理
- 人間の脳はすごいことをしている
- 人工知能はどこまで進むか
第4章 必然性・可能性(可能世界論)
第4章の小見出しリスト